日生少年たち総括

まとめることを放棄した^^なので思ったことを思いつくまま書いた。ただただ無駄に長いエントリです。
個人的にヲタクとして完全に彷徨ったままスタートしてしまった日生「少年たち」。自分のこともありますけど、幕が開くまではこの舞台がほぼ前例がない状態でやる舞台である、ということに不安があって。私はジャニーズ舞台はドリボからですけど、ドリボも再演設定の中でのものなので前評判がある程度ありましたから、はじめてでも自分の見たいものを分かってから見にいけたわけです。まあ確かに革命はなんぞそれ、のまま見にいったんですけど、あれはショーである部分がでかそう、っていう感じだし、まず中心が滝様だしね。しょぼいはずはない、とかその確信があったわけですけど、今回のはそういう面で非常に心元なく。
幕があくまでは本当に最悪の想定をする私ですけど、一番恐れてたのは会見で「日替わり的」な要素をちらつかせられたので、アドリブ多めのもっとおふざけ多めの内容だったら困るな…という。関西版は見てないんですけど、関西は喋りあってなんぼやろみたいな部分はわかるんですけど、関東でそれやられても困るぞ^^ってなー。
で私が見たいメンバーは千賀なわけです。彼はそういうアドリブに強くないのでそうだとすると困るなあとか。アドリブに強くないということはグダつくって事だからそういうところ多くなられると困るわあ、ただでさえメディア選抜にいないわけだからそんな役どころなんだろうしーってまあ期待度は低めに設定したわけではなくストレートに低かったです。その上舞台しての前例のなさですから高く持ちようがなかったんですけどね。

で実際幕があいたら、予想以上に真面目な話に仕上がっていて、遊びもあるんだけど、絶対それが助長しないようになっていてメリハリがちゃんとあった。話の中の設定が動いたのはちょっとどうなんだ、って思うところはあるんだけどそれでも舞台としての起承転結は他のジャニ舞台に比べたらなんぼかはっきりしてた。まあ設定が熊野とかじゃないしあんまり飛躍されてもだが。舞台のつくり上、あんまり遊べない舞台であることは私の中では嬉しかった。ただ話の自由度がこんなに高いとは思ってなかったけどな…
集客の段階では明記してるのに蓋あけたらグループメンバーが足らないという事態も、あれあんまり適当にgdgdしたアドリブ多めの舞台とかだったらもっと突っ込まれてただろうなーと思う。入れる隙あったじゃないって。
看守ぬいて5:5でも設定的にはあぶれそうなぎりぎりだし、何よりなんでもいいから被らないキャラクター持ってることって選抜理由になるし強いと、宮田をみて強く思ったwwww時代が秋葉原に市民権を与えてなかったらどう使っていいかわからないままになってたよ宮田…よかったな宮田…

千賀もしかりでダンス好きーっていうそれだけだけど、それはそもそもショーの世界からきてるからそれから設定も表現も肉付けしやすいわけで、あんまり自分の設定から飛躍した役は得意ではないだろうから宛書で成り立たせやすくて万歳!と、今できるであろう事のいいとこどりされた状態。個人的にはこれは最後まで駆け抜けれそう!!!って初日みてほっとしました。駆け抜けるのは私の気持ちがこの舞台に対してな^^*1

舞台としては戸塚電波力をいかしたポジションと、演技に関してはなんといっても真田看守長。あとこれは設定がゆれたけど橋本と藤ヶ谷の問題が軸で、北山と河合はそのサイドを固める感じで、この2人が裏方だったのかしらと思うつくりだった。開始から1週間くらいはがんがん追加の肉付けがされていく感じで、それらの重要サイドにいない面々の肉付けが増えたことに関しては、日替わりというより時間がなくて手が入ってなかった感もしなくもないが、悪い方向にいったわけではないので良かったと思う。どれもキャラクターのラインを浮き立たせるために増えたことばかりだったので。
ただここが限界かなーとは思ったけどね。これ以上キャラがいると多分うるさいし、繋がり持たせるのも限界になって焦点がわからなくなりそう。その焦点を戸塚さんっていう地に足つかない感じ(なんというのか彼独特の空気な)の人が持っていくことで成り立っていたと思う。真田看守長とは別の軸でね。
真田看守長がもうちょっとなんか藤橋に対して独自の視点でもよかった気がするけど、ひたすら狂った人にどんどん好演するからどうでもよくなったwwwそのくらい狂気の人になれていた。どんどん良くなるしキャラがものになってる手ごたえみたいなものがこっちにもあって、後半はわくわくしたねwショータイムがなんかもう魂抜けた感じがしていたんだけど、私の見た中で一日だけすごく笑顔だった日があったんですがアレなんだったんだw
絶対ブレてはいけないキャラを、本人のキャラから遠いところで演じきった真田が本当この舞台で大事だったよ。藤ヶ谷さんのファンに「真田くんのこと嫌いになりそう」とか言われるまでってそれはあの役なんだからいいことだぜ真田w

真田大絶賛になりましたが、どう料理していくんだ?って一番思ったのは藤ヶ谷さんの役。本人もやりづらかったんじゃないでしょうか。なんかただひたすらに何かが憎いわけでもない、ただただこじれてるだけの役なんですよね。でもわりと話の真ん中にいて、こじれた世界の象徴っぽいところ。でも他にくらべて背景もあいまいw兄貴はともかく途中で一応再婚での兄弟という形にされて、そうなるとおいおい再婚しておきながらムショ入りしまくってる子供放置してる親どうしたwwwって感じなんですよねこれ。その中で兄貴山登ってる場合じゃねえだろw兄貴現実逃避しすぎだぜ!ww。家族ということで筋は通った風だけど、はじめのなんだか良く分からないけどやたら藤ヶ谷兄になついてる他所の子橋本のほうが、見たほうで勝手に補完できたけど、こう絶対矛盾ありそうなことを具体的にされると違和感が増してしまった。

でも多分橋本を助けにムショ入りしたのかなんなのか、橋本に構う理由ははっきりしてきて執拗に殴る意味とかも増したとは思うし、演じやすくはなったんじゃないかなぁ、なんて思ってみてました。それぐらいなんか初日あたりはすっきりしない演技だったw初めて藤ヶ谷みて「大丈夫なの」っていってしまったほどにwそしてパンツを見せたら全裸じゃないもん!という逆転の発想?を貫いた姿勢は素敵でした…
対する橋本は藤ヶ谷憎い!が全面に出来てるので、わめき演技だったにしても最後の戸塚死んだところのわめき演技は、舞台の世界から飛び出てなんか普通に戸塚さん死んじゃったレベルの勢いであそこで「死」って取り戻せないんだぞ、って結構軽くムショ入りをネタにしてる部分を帳消しにしたというか。「責任をとるためにここにきたんだ」じゃないけどそういうことで、話として浮つかなくてそして前向きにいくための大事な谷の部分をよくやったなあと思う。話としてもあそこで絶望的に落としておかないとなんかその後の立ち直りが薄っぺらくなるしな。

なんかいろんな紐付けして考えると必要性が結構あることに気づく舞台でさ…歌舞伎二幕もそういうところあったんだけどあっちは史実っていうのがあるけど、少年たちにはないので、紐付けの自由度の高すぎてその部分が面白さのひとつだったので、一概に感想が書けない、というのがちょっと私の今までにないジャニーズ舞台。こうはっきりヒーロー不在の話はめずらしいというか。戸塚さんの役は最終的にヒーローかもしれないけど、話の中ではそうではないし、むしろ社会的にみると全員悪人w

北山も位置が微妙だったのを全公演の最後の方で戸塚さんと脱獄した後の世界を話しする相手となって、死んだときに一番知っている人、の役割が増したと思う。それ以外は最後しめてくれるけど、ちょっと味気ない役なんだよなー。なんか役柄だからやった、ってより北山だからやったっていうなw赤と青のチームで別々なのもあって戸塚さんのことを分かったキャラになるのがどうしても薄いんだよなー。
ふみとでもよかったんじゃないのかしらん。まあホンコンさんやられるとどうしても深入りしずらいキャラなんだけど…河合くんはホンコンさんにあまり頼り過ぎないで今後展開してもらいたいw定着はしたかもしれんけど、何度も続くとまたかよ^^ってなるぞwかっこいい河合君もみたいでーすw

そういや、脱獄した後の世界を話しで帰る場所あるのか?に対して戸塚さんが一応あるよってすごくそっけないんであれは実はその場しのぎの返答なのか?とか思わなくもない。帰る場所が自分だけない、そういう世界にいる感で演じてる空気があったからだけど。

他の面子は本編の中ではメインの面子の支えなんだけど、その中でまあちょっとたまちゃんが出てるかなってそれも多分たまちゃんだから出てるんであってwたまちゃんの役は他の面子とあまりかかわりないんだよね…一応戸塚さんと掛け合いやるけどそれ以降は特にからむことないんだよね。妹の件が引き金にはなるんだけどさ。警官に捉えられたところの大暴れが個人的にガラ悪くて好きでした。まああとはたまちゃんはたまちゃんだよな…

メディア選抜組に関してはだいたい書いたかな!wまあでもこの組と真田がメインであると思う。個人的には千賀を見てるけど、役割的には先にかいたとおりなので、彼個人に関してはこの舞台だけの話じゃなくて今までみてきたこととの比較になるのでまた別かなと。

見る側の自由度も高かったので、総括もなんか難航し何ひとつまとまらない状態になりましたけど、話としては配役は変えてまた見たいなあという感じです。多分配役が変わることによって話の動きが大きく変わる舞台だと思うので。そういう部分ですごくよく出来た舞台だな、とか。深読みするとこれを相当昔にやったジャニーさんて!!!ってということに気づいてただただじいさんおそろしい!になる舞台でした。

*1:私がキスマイってそういう面で個別に抜きん出た面がないところは誰かが補う持ちつ持たれつのグループだから、仲良しにも感じるしほっこりするけど、それは多分デビューとかいう区切りがきたらそこが頂点で下り坂になる一方になりかねないよね^^ってずっと思ってる。だから正直デビューに触れられるのは好きじゃないんだぜ?たきちゃん?とか思ってたら、先週のたきちゃんねるで藤ヶ谷さんがデビュー後がきついって言ったwwwwどうしようお前らもそう思ってんのかよ!!!><