アイドルが通る手順

ラジオのほうにあげてたんだけど、あまりに前のフライデーの記事でperfumeに関してくるのでこちらに貼り直し。あ〜ちゃんの個人的な印象の話を追加で書いた。
エントリ元より、反応に関しての話なのでブクマのほうをリンク
はてなブックマーク - Perfume あ〜ちゃんの壮絶な苦悩と絶望の吐露、そして彼女は壊れてゆく@Rockin'on JAPAN 09年7月号 - Aerodynamik - 航空力学
ロキノン節はさておき、内容としてはアイドルという職業はプレイヤーなので誰もが通る葛藤ではないだろうか。特に急激なスピードで押し上げたら形になったグループならなおさら。何かとperfumeの周囲にはこうやって彼女たちは特別かのように取り上げられ掘り下げられるけども、ほかのアイドルだって皆同じような状況に陥っている。アイドルがたくさんの人を幸せにできる多幸感を持つのは辛いことを持っていても見せないからではなくて、その下に吐くことができない暗い部分を持つ、泣いた分だけ笑顔が待つではないけども、虚像の裏側のリアルが支えているその脆さや危うさを持ってステージに立っているからアイドルは何倍も輝くことができると思うのです。私はアイドルスキーであるところにアイドルのそういった一面がとてもすきです。スポットライトは浴びたら影ができる、その影とともに成り立っているんだぜ^^

しかしperfumeだけが別に特別なわけではないことと、それをやたらめったら悲観してる人はperfumeのライブに行っているのかな、と思うと同時にそういう姿を作り上げているこの記事はいい同情論を煽る流れでperfumeとってはいいのかもねとか思った。だってこれジャニーズで同様のことがあてはまるにしても同情こんなに買わないだろwwww同情あってもジャニヲタ乙だろwww

そしてあ〜ちゃんのアイドル性がある理由として、思ったことがそのままついて出てしまうタイプでポジもネガもまっすぐくるので上手に立ち回れすうまく生きていきづらい人だな、と思うからこそ大事にされる人。よって今までもライブであ〜ちゃんが実際に何度もこの手のこといってるじゃないか…。だもんで何を今さら…!ってことと、アイドルはそんなに愉快で楽しいものだと思われているんだなーと思った。

下積みが長いだのなんだのあってもまだハタチ。私が見てきたアイドル達はみな勢いでかけてきた10代最後の19歳くらいでふと「このままでいいのか」とだいたい足下を見直したりしています。でもそれってアイドルだからでなくてもそのくらいの年齢自分の立ち位置の整理をする時でしょう。あ〜ちゃんがプロデュースされる枠組みの中を分かって葛藤しているんであって、そこから超えて自由になったとしても自身になんのそういった力はないことはわかっていて、そしてperfumeでないとできないこともわかっている、と思う。ただそれはいつまで続くんだろう、続いてていいのかな、という漠然とした不安はもってると思う。続ける形が功績を残せている現状だけども、目紛しく動く周囲に向き合えないだけだと。
私自身が実際に見たライブで彼女が語る姿はいつもそうで、すごい後ろを見ながら前に歩いてるアイドルというか、こんなこともあったこんなことも経験した!だからあたし大丈夫!って言い聞かせている姿をステージの上でやってしまう、ただこれがあ〜ちゃんノリのあの話方なのでおもしろおかしくなってて、重い内容なのにくどくない(私はやりすぎるとくどいぞ^^と思ってるけど)ところがあ〜ちゃんが天性アイドルでやってられるところだと思うのです。
音楽性だけではなくperfumeのアイドル性のキーになるのは、あ〜ちゃんのキャラによるところがすごく大きいと思ってるので、そのキャラの表と裏を大事にするという意味でのさらけ出し記事ではないかと思うんだけど。今までにも何度も出てきてるのだからいつかはぶつかる話なら話題が持つ時に記事にしようじゃないかっていう。

それをロキノン節でこんな話になってることと、フライデーはリンクして考えたらいいんじゃないかな。アイドル離脱とかそういう形に向かうのではなく、ハコのスケールとかばかりを祭り的に上り詰めてしまって次のネタがなく、過剰な形で提供して話題を維持させているだけというのがまさにアイドルならではの商法。リリース前のフライデーってなあ^^
よって手順としてみるとこの先の展開として頭打ちしてます、って言ってるようなもんだと思うんだけど、perfumeをこんなに急いで消化しなくても…っていうのはちょっと思う。多分perfumeの周りにはperfumeを大事に思う人よりperfumeに金の匂いがすることに反応している人が多くなって、この先そこの中でどういう形にかわっていくのかは、気になるところ。