かつんのLIPSのマイク作ってみた

1 :愛のVIP戦士: 投稿日:2008/03/30(日)
突然だけどツアーも決まったことだしLIPSのマイクを作るよ!ちなみにコレ。

「ふつーで良くね?」っていきなり否定されていたコレです。
コストがかからず、時間もかからず、余り汚れたりせず、そして最大の課題、持ち運べる事、即組み立てできる事が条件で、試行錯誤の末、選ばれた材料はこちら。

材料(一人分)※かめなしタイプ

  1. マイクスタンド(ストレートタイプ)
  2. 発砲ポリエチレン(カブセール)2.5m
  3. 針金(2mm以上)3m
  4. ペットボトル500ml 1つ
  5. 紙ねんど(天使のねんど)2袋
  6. カラーテープ(シルバー)3巻
  7. 新聞紙(東スポ
  8. アクリルガッシュ(シルバー系濃淡2色)
  9. アルミ板(0.18mm)A3×4
  • 作り方

※カッターナイフやニッパーをつかうので、ちいさなおともだちは、おとなのひとといっしょにつくりましょう。

1:ぐねぐね部分の形をつくりましょう


スタンドを立てて、発砲ポリエチレン、品名カブセールに針金を通し(このとき針金の先がポリエチレンにささらないように先端をまげておく)正面の向きを決め、始点を回らないように固定して形をつくります。
ここのバランスが形を決めてしまうので、PVと見比べながら(マイク部分ばかりをプリントアウトしておくと良い)きっちりつくりましょう。※使う人の身長を考慮して組んでください。

2:ぐねぐね部分を銀色にしましょう


カラーテープを螺旋状に巻き付けていきます。実際の質感に近いのはアルミテープですが、厚さと値段、なにより扱っている最中に手が切れるので、今回はちょっとキラつきますがカラーテープを使います。
この時に最終形態にしてから巻き付けるには理由があり、針金を通してストレートな状態で巻き付けると実に奇麗に巻きつけれるのですが、

巻き付けたあとで形状にしょうと曲げるとテープ部分へ皺が寄り、それが反動となって元の形に戻ろうとするのです。よってその反動を利用し、形どったものをなぞるようにテープをまくと、形が崩れるようになるとテープの反動によって形状に戻るというわけです。形状記憶のためにも形状したものにテープを螺旋状にまくのが重要なのです。これは最後に搬送し、組み立てるという目的があるのです!
その組立ての為の目印はピンを刺してきめます。ピンなら抜き差ししても後が目立たないからです。

このマイクの形状で正面を向いてないとバランスが変わってしまうのは、始点の部分と下のスタンドへの巻き付きが始まる部分なので、そこにピンを差してこの部分が正面を向いていないといけない目印にします。

3:スタンドから抜いてぐねぐね部分を最後まで銀色にしましょう

根元の巻き付いてる部分は外さないと卷けないので、目印のピンをつけたらスタンドを輪の中をくぐらせるようにして抜き取ります。

ぐねぐね部分だけになりました。この時始点と終点の針金は10センチほどカブセールから出した状態にしておきます。出した10センチで始点と終点のマイクの巻き付けに使うためです。それと搬送の際に始点と終点の針金と結ぶと

スプリング状で圧縮する事ができ、大型のショッピングバックに入るサイズになります。針金を外すと形状を保つように巻いたテープの反動で戻るという訳です。塗料で塗装すると塗料が割れるため、原寸で運ばなくてはならないという問題をクリア。※寸法が135cmなのは154cm程度の人が使用するという基準で作成しているためです。

4:マイク部分をつくりましょう(芯部分


ペットボトルとマイクスタンドのマイク差し込み部分と、マイク画像プリントアウト。立体を作るというのにノースクラッチです。

ペットボトルをカッターでくり抜きます。マイク差し込み部分として幅2センチ、深さ5センチほどの切りこみをいれて差し込んだときの形状です。※このペットボトルは形が特殊ですが、ちゃんと円筒系のものがいいです。あとこの時点ですでに長さが足りません。

5:マイク部分をつくりましょう(表面部分

今回は天使のねんどという超軽い粘土を使って作りましたが、さすがに軽いため細かい形状ができません。あと100均でのねんど細工用のヘラセットなどを買ってくるべきだったと後悔しました。ただこのねんどまったく手に付きません。

ペットボトルへ直接はあまりしっくりつかなかったので、ペットボトルに濡らした東スポを巻き、その上に粘土を盛ります。ここから形状を作る工程では携帯を持ってる暇がなかったので、撮ってないんですが、スタンドに設置し、自分は椅子に座ったまま作業ができるのでなかなか楽でした。形ができたら1日ほど乾かします。
ここまででおよそ8時間くらいです。

5:マイク部分をつくりましょう(塗装

アクリルガッシュで塗ります。あまり水分多めにして塗装をすると乾くと割れる原因になるので、もったりするくらいで塗ります。
←本物
本物は金属のパーツが重なっているので、影ができるんですがそこは凹凸と凹凸っぽく見える影の塗装でなんとかします。これはターナーガッシュのシルバーと、アンティークシルバーの2色で塗装しています。形状が違う、長さが足らないとか気付いてはいますが、もう振り返ってる暇はないので、それっぽく見えるように塗ります。

6:組み立てテストをしましょう


先ほどのスプリング状のぐねぐね部分をスタンドに通し、上のマイク部分をつけてみました。あとは足の部分なのですが、この部分はアルミ板(実は廃材)を円錐状巻いてテープで止めたものを3本用意して足に差し込み、下のスタンド固定部分が露出する箇所もアルミ板を巻いて完成です。10分前後で組み立てができ、バラして運べます。

7:遊んでみましょう

さあ完成です。LIPSゴッコをしましょう!

円錐3つ差し込んでスタンドの根元までの画像、そして実際にお店まで搬入して組み立てた時の画像です。

和也っぽい帽子などを被せてみましたの図。
結局このマイクは搬入性まで考慮されながら、4分程度の活躍で終了したのち、店(カラオケ屋)に解体せずに置いたら、料理を持って入ってきた店員に「なんですかこれは!?」当店では本番行為は禁止ですから!とか言われたらヤだなとか思いながら「大丈夫ですおたくのマイクスタンドではありませんからフフ」といって説明しませんでした。
このマイクスタンド(和也ver)は「かざりたい」といって和也担が持って帰っていきました。レイヤーへの貸し出し等されるかもしれないので、どこかで見かけるかもしれません。ツアーでこのマイクスタンドがまた使われるような事があって、遊べるような事があってほしいものです。他のメンバーのは芯となるスタンド部分から曲がっているので、なかなか難しいので、今回は和也ので本当に良かったと思っています。
何が大変だったってこの値段でできる材料を見つけるまでが時間かかりました…。これ以上重くてもそれ自体の重さで形状が維持できないし、針金も太くなるし、なにより運ぶのが重い。塗装も色々な塗料で試したんですが、やはり形状を変形させて組み立てを前提としては、塗料が割れる問題はクリアできませんでした。プラ用の塗料がそこそこ維持はできたんですけど、室内で塗ってたら換気が相当できないと死んでしまうw
それらのテスト用の時間が一番長く、できる!と揃えてからは2日ほどです。ヲタ祭りでは毎度何か作成するのですが、回を追う毎にハードルが上がっているのですが、ライブとは進化していくものだから楽しいのだ、と思うわけです。
ここまで読んでくれて乙!