ドリボ

前の感想もろくに書かないまま次の公演を見る事になりそうなので、一応前の時の感想を書いておく。ネタバレあり。
2008ドリボ、とはいっても2007の再演である、事を考えれば、さほど変わらなくてもおかしくないんですけど、結局変えた部分がわかりやすくなってるかどうか、だと分かりにくくなっていた。ただでさえトンチキな話の上であれだけわかりやすくなっていた2007年のドリボは「わかりやすさ」においては上。上というのも物語都合上わかりやすさに重きをおきすぎて、説明チックになりすぎて伏線が張れないのもマズイと思うから、あまり整然とさせてはいけないとも思うんですが、2007に手を加えるとすると2007がそこそこ出来てる分、いじってもいい方にいきにくいな、と思いました。アレ以上足しても引いてもあのシナリオ上よくならないというかwそれなりに出来てた公演だからこそ再演なんだしな。
2007で駆け足すぎたユウキ大丈夫なんかそれで…の後半クライマックスのあたりはユウキの手紙という部分で補完されていたのは、今回のいい点かな。最後の歌の中だけでしかその先への物語の手がかりがなかったからね。
この3人の主役の中で一番出番がなくとも立ち位置が難しいキャラである部分をやぶくんていうのは、やはり難易度がたかすぎやせんかと。あのキャラは熱いバカから起きた事故、っていうキャラ位置じゃないとそもそもこういう事故おきないじゃんみたいなw何もかも計算づくでこなせそうな本人のキャラであろう堅実さが全面すぎること(注:ヤラっちが堅実な性格じゃないとかではなくな><)で「本人らしさ」でもいいんだろうけど、役として演じる事とはまた別だろみたいな……。私が見た回はかなり初めの方ですけど、本人自体からも迷いが感じられた事とただでさえ分かりにくい役柄、その上再演にあたって同じように配属されたメンツとは異なる経験値で、ただひたすら浮いていたのがちょっとした罰ゲームじゃないのか、とおもう程。
密林のせいで2008を見たあとに2007を見るはめになったんだけど、その辺ヤラっちは前借りして自分で撒いたくせに超テンパってるバカになってるんですよね。そもそもやぶくんが前借りなんかしそうになさすぐるw。そこを演技でっても計画を立てたり配分したりは得意そうだが、そこの駒になるタイプじゃないんだろうなァ。多分そういう意味で冷静な自分が常にいるタイプだろうからか、最後ほうでは「やりきれないおれだめすぎ」みたいな苦悶の顔をしていたのが印象的でした。まあそういう事もあって主役級ポジションであばばばっている人がいたら分かりやすくまでは辿りつかないよね。
なんかそういう面やちびが大量に出てきた回でもあって「公演を通して先輩と一緒に立って勉強しよう2008」なのかなと。ちびのワチャワチャとか宣伝とか話が中断してしまってるな、ってほどだったし。2007は2006意味不明すぎ、やってる自分らもわかんなすぎ、建て直し公演でそれを踏まえて2008、進化しつづける…!!!っていう感じで褒めておけばいいでしょうかじいちゃん!2007の凄かった所はよくぞそこまで建てなおしたな!ってのが本人らの摸索からきたんだろうなと思う事から、2007は身が入った公演であって当然だと思う。ここからまた2009,10と駄目公演を続けて11とかでお!って思う展開でまた見直した!感動した!とか言わせて続ける商売かじいちゃん!じいちゃんいきてる?!。まあ2006のままだったら本人らのモチベーションも上がらなかったかもしんまい(少なくとも自分がやるとしたら上がらないw)ので、2007の改革によってこうして2008を迎えれたのはいい事かとか思ったけど、だらだら宣伝とかはイクナイお^^
すっげ駄目だー!って思ったのは終わって余韻ゼロでショータイムへのながれ。拍手くらいさせるべきだろ…おざなり感がひどい。2007は引いてからきっちりこれからがショーだぜ!!!って幕にシルエットが浮かび上がる演出だったんですけど、「fin」ってかいたらからここまでよハイ、みたいなさ…メインはあくまで話だろ…。ヲタクがトンチキについてきてなくてショーしか目当てでないだろうとしても、時間という制限があるにしてもメリハリがなく、観劇した事と役者に対して大事にしてないんだなって思えて、終わりよければ〜というようにこれはかなりのマイナスポイントでした。金儲けが透けてみえたら和也は本当のピエロになってしまうんだから!!!><
あ、和也でおもいだしたんですが「かずや」と「かめなし」が途中から2つ出てきたのも駄目だと思います。名字なんか一度も出てきてないのに、2幕になって主役の呼び名が話に関係ないのに増えるとか、混乱招くだけだろ…。咄嗟に出たのかと思っていたけどそのあとも言っていたのでうーん。内輪向けの舞台であるとしても、やる側から内輪向けにやってくるのは「わかってくれるからいいし」というハードル下げの慣れ合いからの意識上で、っていうのは個人的には切磋琢磨感がないのでマイナスです。はじめのピエロも役としての延長の意識は薄いような気がするので、いまいちかなーやる事としては悪くはないと思うんですけど…。それにヲタがガッツくからってのはヲタのモラルであって、ヲタのモラルを配慮した上で制限をかけまくるのは広がらない原因で、そういう部分で内輪に内輪にってなるのは幅が狭くなる事だから、ヲタもひっくるめて退化すると思うんだな。
なんかハロ舞台も昨年は見てますが、話がぶっとんでるレベルは同等なんだけど、要素が多過ぎるからわかりずらいんだよなドリボは。ショー部分ばかりになって本筋が適当になるとほんとに意味不明だし、こなす必須ポイントが多く全体に駆け足で、見てる側が少しでも落とすとついていけなくなるから、意味不明さが増す。ショー部分の表面だけが気にとられやすいのに、何を意味してのながれかとかまで組んでも客はついてこれないよね。2007は見た時はわからんかったけどあとで前後のながれをみたら「ああああ」とか納得したけど。でも見てる時にはトンチキ以外には感じられないので、やはりどうかと思うしな。2008はそのわからんところがさらにわからんまま間延びしてるのがうーんなので、直ってたらいいですけどね。
舞台はやる方は生き物かもしれないですけど見る方は一発勝負なので、そういう期待感で見にいくのも内輪向けの意識だと思うから、個人的にはいつもフレッシュ!な感覚でいきたい。まあ超マジせんちゃんがみてえー、って気持ちで行くと楽なのは分かってるんだけど、その気持ちでいくと和也の熱演ぶりを目の当たりにして「ごめんよごめんよ」って思ってしまうはめになるので、やはりここはヲタクとしても「全部引き受けてやろうじゃねえか!!!」って思っていなければこの不条理に勝てないんだと思っている。恐ろしい舞台。でも和也が自分祭りとかジョンでいってたので、気楽でもいいんだとは思うが、おまいの祭りはやっぱりハードル高いよ和也……。